圧倒的な映像美クオリティで世界9カ国の映画祭で19受賞!
新鋭・金子雅和監督が圧倒的なロケーションで描き出す≪現代神話≫ヒューマンサスペンス!!
害獣は、果たしてどっちなのだろうか
農作物を荒らす害獣駆除に従事する若者が、山の人たちが長いこと大切にしてきた特別な存在の一頭の白鹿を撃つために、山に分け入っていく。自然体系が破壊され、獣たちが餌を求めて人里に下りてくる。動物が生きていく術を無視し、私たちは彼らを害獣と呼ぶ。昨今話題の害獣駆除に携わる若者の苦悩を描いた本作はまた、自然破壊であったり、これまで積み上げてきた文化をないがしろにすることであったり、雄大な自然にエゴイズムだけでしか対峙できない現代日本社会の記録でもある。
出演は、ユクに松岡龍平、ナギにモデル出身の新鋭・東加奈子。羊市にアジアで活躍する福地祐介。現代美術家・松陰浩之、いまの日本映画界屈指の女優・山田キヌヲは金子長編『すみれ人形』に続いての参加。舞台、映画出演多数のベテラン長谷川初範は、金子の映画への情熱に出演を快諾したという。NHK大河『西郷どん』レギュラー出演の増田修一朗、『カメラを止めるな!』の細井学らも脇を固める。
監督は金子雅和。東京で生まれ育ち初公開時38歳。長編2作目となる本作で、自然と人間の関係性に対する疑問を集約させ見事に映像化した。厳かな自然は長野県須坂市のほか、群馬県嬬恋村フィルムコミッション、南牧村役場村づくり・雇用推進課、上野村今井挽物工芸社をはじめとする日本各地の協力によって撮影された。 |