何の変哲もないありふれた設定<若者×夏休み×森の別荘>と思いきや、まるで異次元にでも堕ちたかのような悪夢が永遠にループするソリッド・シチュエーション・スリラー!物語の主人公である若者たちが別荘の近くで目にしたものとは“彼ら自身の死体”、同じ空間に同時に存在するふたりの自分、しかも片方は死んでいるというショッキングな設定。ふたりとも生きているドッペルゲンガーものや、タイムループものの映画は数多く存在するが本作の存在は、まさに衝撃的と言えるだろう。更に本作の面白さは、心霊もの(オカルト)なのか、謎解きサスペンスなのか、ジャンル分けできないところにある。その全ての要素を含みつつも、全く新しいジャンルとして成立しており、それは異次元・シチュエーション・スリラーと名付けられても良いかもしれない。この衝撃作を成功させたのは、自らの死体と対峙しながらもその謎に挑む若者たちを演じたハリウッド期待の若手たち。ハリウッドのメジャー作品の重要な役どころで近年活躍の目覚ましい若者たちをピックアップ。彼らのキャスティングはこの映画最大の魅力といっていいかもしれない。彼らが今後のハリウッドを担っていくことは確実である。 |