これまで世界では死刑制度を巡って様々な議論が繰り広げられてきた。人権、冤罪、そして死刑の政治利用などが問題視され、今日では死刑制度は世界的に減少傾向とも言われている。本作はそんな世界が将来直面するであろう問題(死刑の廃止または減少であふれかえる凶悪犯罪者)をテーマに、エンターテインメント性抜群のサヴァイバル・アクションとして映画化したものである。
本作の見所は、何といっても孤島でのサヴァイバル、この設定の人気の高さは『ロスト』シリーズや数々の名作で証明されているが、本作は過去最大のスケールと言っても過言でない出来栄えである。また孤島に囚人が集められる設定では『監獄島』が話題となっており、本作はコーナー展開もしやすい作品となっている。
主演には『父、帰る』の名優でカンヌ・パルムドールにも輝いた事があるコンスタンティン・ラヴロネンコ、ハリウッド大作ではすっかりお馴染のトミー・タイニ―・リスターも出演。また、本作をプロデュースしたのは浅野忠信主演の『モンゴル』を世に送り出したアントン・メルニク、他に近年最高の話題作として期待されている『WORLD WAR Z』の特殊効果マン・ロデリック・パリスが参加している所も要注目だ。 |