1995年、ロシアの民間貨物輸送機がアフガニスタンの首都カブールに向かって飛び立った。
内戦中のアフガニスタンではあるが首都は比較的に安定しており、何よりこの輸送で飛行機のクルーは家族の為にお金を稼ぎたかった。
しかし、悲劇は突然起こった。
当時勢力を増していたタリバーンの軍用機が貨物機に接近、タリバーンの影響が強いアフガニスタンの主要都市カンダハルに強制着陸させられたのである。
クルー達は人質として監禁され政治的な交渉の道具とされていく。
過酷な監禁生活が続く中、人質解放の交渉は全く進まず、彼らが用済みとして処刑されるのは目前となっていた。
監禁も1年を超え、精神、体力共に限界をとうに超えていた彼らだが、愛する家族の元へ帰る為、この絶望的状況下で脱出することを決意する!