巨匠・大島渚の半生を、現実と虚構を織り交ぜて描く新感覚映画!社会に鋭い視線を向けた作品を送り出し“闘う映画作家”と呼ばれる大島渚。その若き日の姿を斬新な手法<サスペンスドラマとドキュメンタリーの融合>と注目の役者陣<片岡明日香(再現ドラマの女王)&尾関伸嗣(『ハゲタカ』『重力ピエロ』など話題作に続けて出演し、いまおかしんじ監督作品『罪 tsumi』では主演もゲットした注目の若手俳優)で描いたのが本作だ。
内容は大島を取材する青年がいつのまにか過激な映画人・大島渚の激しい感情に支配され、現実と虚構の狭間で怪行動を起こしていくというもの。映画はドキュメンタリーからサスペンス映画へと姿を変貌させていき、誰も見たことがない映像世界が展開、まったく新しいジャンルの映画の誕生だ。
メガホンをとったのは、自らの治験体験をベースにした『サル』で鮮烈なデビューを飾った葉山陽一郎。彼にとって衝撃的でサスペンスフルな展開は、まさに十八番。さらに当時、彼がキャスティングした大森南朋や水川あさみが大スターになっていったことは周知の事実。
今回のキャスティングの面白さも納得してもらえるだろう。大島渚の暮らす湘南で生まれ育ち、16歳の時に“ぴあフィルムフェスティバル”に応募した処女作を大島監督に認められ、映画の仕事に就くこと決意した葉山陽一郎。彼が世界の映画史にも残る大巨匠の存在に挑む因縁の話題作だ! (2010年/劇場公開作品) |