サダム・フセインが、まだ実権を握っていた頃のイラク共和国。
その日は、フセインのクウェート攻撃がいつにも増して激しく、アメリカ合衆国軍には、その戦況が次々と報告されていた。
そこで合衆国軍は、戦況の正確な把握と、それに対する効果的攻撃方法の調査のため、存在自体が完全極秘である、アメリカ海軍最強特殊精鋭部隊:シール・チームY(シックス)の出撃を要請した。
緊急出動にも関わらず、彼らは冷静に出撃の準備を開始する。ヘリからペルシャ湾に着水し、首尾よくその海岸線からイラクに潜入するメンバーたち。次々と的確に戦況を把握し、前線司令部にその情報を送る。
そしてその情報を元に、戦闘機による空爆で、イラク軍の主要な軍事施設を次々と爆破させていった。
作戦は成功したかに見えたが、わずかな計算違いによって、チームY(シックス)のメンバーの身には予期せぬ危機が迫っていた。