< 第1巻 >
《第一話》
孤児院に置き去りにされた幼い兄弟フーとライ。そこに遊びに来た永基グループの一人娘セツドウ。ある嵐の夜にフーとライは、虐待の絶えない孤児院を抜け出す。嵐の山中、二人は離れ離れに・・・・。
《第二話》
兄弟が離れ離れになって15年の時が流れた。奇跡的に助かった弟ライは、立派な牧夫として育ちジートウと名乗っていた。一方、永基グループに引き取られた兄フーは、頭角を現しバザー99の責任者に抜擢されていた。一人娘のセツドウは、父親に溺愛されていた。
《第三話》
ジートウの愛馬ジンホウは、バザー99のオープニング・セレモニーに借り出されることに。愛馬にセツドウを乗せて着いた会場には生き別れた兄フーがおり、バザー99の支配人コウフーもいた・・・・。
< 第2巻 >
《第四話》
ジートウに特別な想いを感じたセツドウは、彼に徐々に惹かれていく。それはジートウも同じことだった。しかしサイ家の当主であるケイシは、永基グループを他人に渡さない為、血がつながらないながらも兄弟として育てられたコウフーとセツドウを結婚させようとしていた。
《第五話》
ジートウへの思いを自覚し始めたセツドウ。一方、コウフーへの怒りが収まらないレンハツグループのリンの矛先は、セツドウへと向っていった。ジートウはその計画に巻き込まれ・・・・。
《第六話》
オーナーが代わる事を理由に、突然牧場から解雇を言い渡されるジートウ達。50万元で愛馬ジンホウを買う約束をしたジートウは、約束の日までに用意する。しかし、新オーナーとしてやってきたセツドウは・・・・。
< 第3巻 >
《第七話》
セツドウはジートウ達が住む世界に戸惑い、逃げ出してしまう。山中を彷徨うセツドウを見つけ出したジートウは、思いを打ち明ける。仲直りをした二人の関係は、牧場でますます親密さを増していくのだが・・・・。
《第八話》
しかし自分が信じる愛を否定されたセツドウは、ジートウを思い出の場所に呼び出し別れを告げる。やり切れないセツドウは、牧場での時間を思い出し、冬の山に消えてしまう。
《第九話》
セツドウは無事救出されたが、彼女を探していたコウフーは重体となる。兄の自分への愛が、兄弟としての愛ではないと気付いたセツドウはサイ家へと戻り、残されたジートウはセツドウとコウフーの結婚を聞かされ、二人のすれ違いは決定的なものになってしまう。
< 第4巻 >
《第十話》
コウフーとセツドウの結婚式の準備は着々と進む。ジートウとセツドウは、気持ちの整理がつかないまま挙式当日を迎える。ところが式が進む中、愛馬ジンホウに乗ったジートウが、セツドウを連れ去ってしまう。
《第十一話》
コウフーの追手から逃げるジートウとセツドウ。彼らの居場所を突き止めたコウフーは、偶然ジートウが歌っている歌を耳にする。それは、15年前に殺された母の歌だった。
《第十二話》
コウフーは『フウ』として、ジートウに会うためサイ家を出る。一方ジートウは、もっと稼いで楽な生活をセツドウにさせようと心に決める。昼はバイク修理、夜は屋台のバイトに明け暮れることとなり結果、セツドウとの時間を失っていくのだった・・・・。
< 第5巻 >
<第十三話>
バイクで事故に遭ったジートウ。賠償金が払えず、彼は叔父のジーに助けを求める。彼はセツドウと話し合い、駅のホームでの再会を誓い、それぞれの家に一度戻ることにした。
<第十四話>
セツドウは父にジートウとの結婚を認めてはもらえず、再び家を飛び出す。約束の場所への途中でコウフーに見つかり逃げる彼女。ジートウと再会しても追いかけてくるコウフー達に絶望し、二人は永遠の愛を誓い崖から飛び降りた。
<第十五話>コウフーは医者から飛び降りたことが原因で、セツドウは目が見えなくなり、ジートウは記憶喪失になったと告げられる。コウフーは、セツドウにジートウは死んでしまったと話し、自分のことを受け入れてもらおうとするのだった。
< 第6巻 >
<第十六話>
コウフーはジートウに緊急の連絡先の電話番号を教える。しかし、ジートウは一桁聞き間違え、その番号がセツドウに繋がってしまった。二人は何度か電話で話すようになり、話すことで不思議とお互いの気持ちは穏やかになっていった。
<第十七話>
目が見えるようになったセツドウは、ジートウの顔を見て衝撃を受け、さらにコウフーの会社の一員なっていることを知る。そのころコウフーの会社はある陰謀により、会社存続の危機に直面していた。
<第十八話>
セツドウとジートウが電話をしていることを知ったコウフーは、ジートウにセツドウが自分の妻であることを告げ、セツドウは愛していた人を亡くしたことでショックを受け、精神的におかしくなっていると嘘をつく。
< 第7巻 >
<第十九話>
ジートウはセツドウにコウフーを愛するように説得し、自分は他の女性と結婚すると告げる。どうにかしてジートウに記憶を取り戻してもらいたいセツドウは、ある女性に協力を頼むのだが・・・・。
<第二十話>
ジートウはセツドウの日記を読み、そこに書いてある場所を訪ねに行った。その途中、少しずつ過去を思い出していったジートウは、ついに記憶を完全に取り戻し、セツドウに会うと心に決める。
<第二十一話>
ジートウはセツドウの幸せを願い、日本に行くことを決意する。日本で弟に会ったジートウは、自分の本当の気持ちに気づき、セツドウの元に帰ったが、セツドウは今までの自分を捨てて、孤児院で働くと言い出した。
< 第8巻 >
<第二十二話>
ジートウは、歌手として地道にテレビ番組に出演していくが思うようにいかない。そんなある日、ジートウはセツドウの働く孤児院に取材に行くことになり、孤児の子供達のために「雪天使」という歌を作り、プレゼントすることにした。
<第二十三話>
少しずつジートウに対して心を開き始めるセツドウ。運命に翻弄された二人の愛の結末は、果たしてどうなっていくだろうか?